スフィンクスがだす謎のこたえとクリスマスはよく似ている。
年を重ねるごとに、祝う人の数が変わっていくのだ。
子どものころは家族といっしょにすごし、恋人のできる時期になるとふたりきりで祝うようになる。
キリスト教国ではない日本だけの、ロマンチックなクリスマスである。
ふたりだけのクリスマスは、結婚してしばらく続き、いつのまにか家族の人数は増えていく。
気がつけば、プレゼントをたのしみに待つだけだったのに、
自分自身がサンタ・クロースの役をやらなければならないのだ。
CanCamの読者は、ふたりだけのクリスマスエイジのただなかにいると思う。
その時期は長いように見えて、実はほんの一瞬ですぎ去ってしまうものだ。
別に結婚だってしなくてもいいし、子どもだってつくらなくてもいいとぼくは思う
(それは各自の自由な選択だ)。
でも、できたら恋することだけは、続けてください。
世界的に見て、日本の未婚者にはおおきな特徴がある。
それは特定のパートナーがいないことなのだ。欧米でも未婚率は高くなっている。
でも、結婚という制度に疑いをもっていても、ほとんどの若者に恋人はちゃんといるのだそうだ。
自分は人を好きになることがわからないなんていっていないで、とりあえず誰かを好きになることから始めてみよう。ただしい形なんてないし、なにか守らなきゃいけないルールだってない。
あまり雑誌に書いてあるようなことは信用しなくていいのです。
自分をよく見せようとするより、リラックスして開放的な女性のほうが、男性の目からは魅力的なのだ。
みなさんの健闘を祈る。
さて、彼と迎えるイブの夜に、こんな透きとおったクリスマスブックはいかが。
吉村和敏さんは18年間、真冬のカナダにかよい続けた。
マイナス20℃を超える寒さのなか、一枚ずつクリスマスの風景を切り取ってきたのである。
最初にこの写真の数枚を見たとき、ぼくはてっきり外国人のカメラマンが撮ったものだと勘違いした。
すべての風景から一切の濁りが消えて、透明な空気感だけが残っている。
リアルで強くて、汚れたものを高く評価する日本の写真界にはあまり見かけないタイプなのだ。
ぼくもショートストーリーを3篇書いて、吉村さんの実り多い18年に花を添えさせてもらった。
カナダのクリスマスは、家族がそろって迎える穏やかなクリスマスだ。
いつか家族になるかもしれない彼と、ふたりだけのロマンチックな夜に、
このクリスマスの透明感と静けさを味わってみてください。
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